ノロウイルスってどんなウイルスなの?ノロウイルス対策①

今回は、シリーズ「ノロウイルス対策」と銘打って、
ノロウイルスについて考えてみました。

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ノロウイルスって感染すると厄介なウイルスなの?

ノロウイルスは、冬の時期に感染のピークを迎えますが、基本的には1年中感染がみられる一般的な感染症です。

小腸に感染して、腹痛、嘔吐、下痢などの症状を引き起こしますが、

嘔吐物が気管に入って窒息や誤嚥性肺炎を起こしたりしなければ、
また、ノロウイルス胃腸炎で体力弱っているところに合併症や別の感染症の2次感染を引き起こしたりしなければ、

命に関わることはなく症状が経過し、通常2日ほどで回復します。

しかし、それだけに、
症状が始まり、ピークを迎えてから、快方へと向かうまでの2日間を、どう乗り切るか、

家庭内での療養・看護の仕方と、家庭内での2次感染を防ぐ感染予防のあり方が、重要となる感染症でもあります。

しかも、ノロウイルスは、ごく少量のウイルスが体内に入っただけで感染してしまうほど、感染力が強いウイルスであるうえに、

石鹸やアルコールなどの日常的な消毒法でウイルス自体を無力化することが難しい、ときています。

したがって、家庭内での二次感染を完全に予防しようとすると、徹底した対策が必要となりますし、予防対策にかかる手間も労力も膨大となります。

そのため、一歩間違えば、

あれだけの労力をかけて二次感染を予防しようとしたのに、どこかに見落としがあったのか、結局、家庭内で感染が広がってしまい、今までの苦労はすべて無駄になってしまった、と絶望してがっかりしてしまったり、

あるいは、

頑張って二次感染を防ぎきったはいいが、徹底した感染予防対策を完遂するために心身疲れきってしまい、ノロウイルスは防いだが、今度は過労でダウンして寝込むことになったり、

さらには、

感染予防の徹底のためにノロウイルスに感染した家族をひたすら遠ざけていたら、家族の中で隔離され、邪険にされたようになってしまい、その後の人間関係までギクシャクしてしまった、

といった、あまり笑えない事態を引き起こしかねない、本当に厄介な感染症と言うことができるかと思います。

ノロウイルスに対する適切な予防対策・看護法をとるためには?

ノロウイルスの感染が家庭内でどんどん広がるのを、何もせずにただ指をくわえて見ているわけにはいきません。

かといって、日常生活を無視して極端に徹底した予防対策することで、心身を消耗してしまい、看護をする側がダウンしてしまっては、元も子もありません。

また、感染者した家族を隔離して遠ざけることによって、心細い思いをさせたり、わだかまりが残るようなことは、絶対に避けたいですね。

ノロウイルス感染症と向き合い、適切な要望対策と看護法をとるためには、
このようなジレンマとしっかり向き合い、適切な解決方法を見いだしていくことが必要になると思います。

そこで、今回のシリーズ「ノロウイルス対策」では、

日常生活に過度な支障をきたすことなく、
看護する側に過度な負担がかかるのを避けたうえで、
十分に効果のある予防対策をとるにはどうしたらよいのか?

看護する側の感染リスクを十分に減らしたうえで、
看護されている患者に不安感を与えることなく、
適切な看護を行うにはどうしたらよいのか?

そして、

家庭内で、2次感染を完全に防ぐ徹底した予防対策を完遂することが難しい、とするならば、
そもそも、家庭内でのノロウイルス対策にはどのような意味があるのか?
そして、何を目標に予防対策をとればいいのか?

といったことについて考え、

生活者目線から、
適切なバランスのとれた無理のない予防対策・看護法について、考えていきたいと思います。

そしてそのためには、

ノロウイルス感染症の全体像がしっかり把握できていないと、具体的な対策についてもしっかり考えることができないので、

本題に入る前に、まずは、

ノロウイルスの特徴と、感染ルート、一般的な予防対策といったことについて、一通りまとめておきましょう。

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ノロウイルスってどんなウイルスなの?

ここで、ノロウイルス自体の特徴と、失活条件について押さえておきましょう。

※ 「失活」とは、活性が失われ、反応を起こさなくなることをいいます。

ノロウイルスは、大きさは30ナノメートルくらいで、ウイルスのなかでもかなり小さい部類に属するウイルスです。

※ 1ナノメートルは1ミリメートルの10万分の1の大きさです。
また、一般的なウイルスの大きさは20~1000ナノメートルくらいです。

通常の細菌や、インフルエンザなどのウイルスは、
細胞膜やエンベロープといった脂質からなる膜によって包まれているので、
アルコールや石鹸などによってその脂質の膜を溶かして破壊してしまえば、
その細菌・ウイルス自体を失活させることができます。

しかし、ノロウイルスには、
インフルエンザウイルスなどの他のウイルスにはあるエンベロープと呼ばれる脂質ででた膜状の構造がないため、
石鹸やアルコールなどに対しても強く、
通常の薬品消毒によってウイルス自体を失活させることが困難なのです。

したがって、ノロウイルスを完全に失活させるためには

85℃以上で1分間以上加熱する

または、

次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。(※)

といった、

高温での加熱特殊な薬剤による消毒、という方法が必要となります。

※ 詳しくは後述の「一般的な予防対策」のところで書きますが、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液は、市販の塩素系漂白剤を水で希釈することでつくることができます。

まとめ

ノロウイルスは、冬の時期に感染のピークを迎えますが、基本的には1年中感染がみられる一般的な感染症です。

小腸に感染して、腹痛、嘔吐、下痢などの症状を引き起こしますが、通常2日ほどで回復します。

ノロウイルスは、大きさは30ナノメートルくらいで、ウイルスのなかでもかなり小さい部類に属するウイルスです。

石鹸やアルコールなどに対しても強く、ノロウイルスを完全に失活させるためには、85℃以上で1分間以上加熱するか、次亜塩素酸ナトリウムで消毒する、といった方法が必要となります。

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